Friday, March 2, 2018

小説を読むとは
今日1時間ではお話仕切れなかったことを「論理現代文」から抜粋して書いておきます。

文に主語」「修飾語」「述語があるように、小説の文章に、課題」「事件」「結末があるわけです。あるいは評論に前提根拠」「結論があります.
そしてこれが現代文の各ジャンルの文章に該当しています。たとえばの本質はの表出であるということです。同じようにの本質は表出であり、小説の本質はの表出である、ということです。

評論は真なる知」「正しい意見を探求し、証明する文章です。
詩歌は内なる感情・情緒を捉え表現する文章です。
小説は人間の切なる欲望や意志のたどる運命を物語る文章です。また随筆というのは小説の側面と評論の側面をともにもっています。

 要するに、物語を要約するとき、~をする~になるという言葉を意識して使っていくことで、短くまとめられるということです。さらに二つを総合して~が~して~になるとすればより包括的にまとめられるでしょう。

たとえば羅生門でいえば、下人が老婆を手本にして盗人になる話とでもまとめれば、事件結末をまとめていることになります。
これをさらに迷っていた(=課題)下人が老婆を手本にして事件盗人になる(=結末とまとめれば、三要素をすべてまとめた物語の要約文ができあがります。